エコラとは…西播古紙協同組合の理念
たとえば、一枚や二枚の古紙なら丸めてゴミ箱にポイ捨てされている場合もあると思います。ゴミ箱にポイ捨てされたオフィス古紙は、可燃ごみとして他のゴミとひとまとめに焼却され消滅してしまいます。このサイクルが一度や二度ならまだしも、日々の事業活動で繰り返し行われると、消滅する古紙は膨大な量におよびます。
古紙は分別・分類し適正なルートに乗せることで、パルプに代わる製紙原料として有効に活用されます。その結果、森林資源をはじめとする環境の保護に結びつくことは言うまでもありません。
このような、日々見過ごしがちな「環境問題」に対する取組みの理念が「エコラ」です。
エコラとは「エコロジカル・ライフ」の略です
エコロジー(ECOLOGY)とは、環境と生物との相互関係を研究する生態学のことで、近年「エコロジカルライフ」を「環境にやさしい生活」と訳すことがあります。
ゴミの焼却は、森林資源をはじめとする環境破壊や二酸化炭素による地球温暖化、大気汚染、ダイオキシン、環境ホルモン等を発生させる原因となり、さまざまな局面で自然環境に悪影響を与えています。
このような状況において、限りある資源を有効かつ合理的に活用することで、環境保護の一端をにない「地球環境」を守り続けて行くことが、未来の子供たちに対する我々の責務であると考えています。
エコラとは…西播古紙協同組合の取組
ここ姫路市では、一般廃棄物の処理や再資源化への取組みは、全国的にも比較的高い水準にあります。一方、事業系廃棄物の処理については、排出者の責任で適正に行うことと定められているものの、十分な取組みが行われていない状況にあると思います。特に、小規模事業所や住居併設事業所等において事業活動で発生した廃棄物を、一般のゴミステーション(可燃・粗大ゴミ)で処理する場合が多いのではないでしょうか。
この原因としては、手間とコストの問題があげられます。小口・少量の廃棄物を分別・分類する煩雑な手間に加え、事業系の廃棄物を適正に処理しようとすれば費用が掛かります。品目ごとにある程度まとめてストック出来れば費用の負担も軽減されますが、スペースの確保が問題になります。また、我々処理する業者としても大口の取引は歓迎し、小口・少量の取引はあまり歓迎しない傾向にあるのも事実でした。
当組合は、このような問題に真摯に向き合い、オフィス古紙の回収サービスの提供を通じ、「循環型社会の創造」や「地球環境の保護」を推進してゆく目的で、この「エコロジカル・ライフ」の観点から、これまで敬遠されがちであった小口・少量のオフィス古紙のリサイクルに注力しています。
「事業者は、その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならない」
『事業系廃棄物の処理について』上記のように法律や条例で定められていますが、適正な処理とはいっても「具体的にはどう取り組めば良いかわからない」「コストがかかりすぎて踏み出せない」という方々が多いのが実情ではないでしょうか。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律第3条及び姫路市廃棄物の処理及び清掃に関する条例第2条第2項
そのような事業者の方々に経済的・効率的な手段として、考案したのが「エコパック」や「回収券」によるオフィス古紙の小口回収です。